
この木片は、南米産のパロサントという木で、香木として用いられる。

そのまま燃やしても良いのだが、もったいないので少しずつ削って使っている。

先ずは香炭団に火を付けて、香炉灰に半分埋め込む。
その近くに、削ったパロサントを置いておく。
こうすると、灰の熱によって、パロサントの香りが立ってくる。

このような焚き方を空薫(そらだき)と言うそうだ。
臭覚は人にとって大事な感覚で、嫌な匂いは大抵有害な物から発せられるし、生まれた時に母乳を探し当てるのも匂いによるものらしい。
パロサントの甘い香りはリラックス効果も高く、これを焚きながら気功やヨガをやると、実に心地良い気分になってくる。