タイ回想:たぶん着くパキスタン航空

2017年8月、全日空機上、Fujifilm X100。
その昔、タイまでの航空券は、安くても70000円前後だった。格安チケットの双璧とも言えたのは、エジプト航空とパキスタン航空だ。
初めて長期で旅したときも、パキスタン航空を使った。
ところがこのパキスタン航空、安いだけにトラブルも多い飛行機として有名だった。遅れることなど当たり前。下手すれば、フライトキャンセルなんていう離れ業もありだった。
航空会社を3文字のアルファベットで呼ぶときがある。日本航空ならJapan Airlinesを略してJAL。全日空ならAll Nippon Airwaysを略してANA。パキスタン航空PIAは、本当はPakistan International Airlinesの略。ところが、PIAとは、「Perhaps I Arrive=たぶん着くだろう」の省略ではないかと、旅人の間で揶揄されたものだ。
とにかく安いので、その後も何度かパキスタン航空に乗ったが、思い出す最大のトラブルは・・・
マニラからバンコクに向かうパキスタン航空で、我が席は後方の窓側。夜のフライトは、ブラインドを下ろして飛ぶ。夜空でも見ようと、ブラインドを上げてびっくり。エンジンから炎が噴き出ているではないか。慌てて乗務員を呼び、窓の外を指さした。かなり体重のありそうなスチュワーデスは、「ブラインドを下げろ、誰にも言うな」というように、口を閉ざすジェスチャーをして立ち去ってしまった。
このときばかりは、「たぶん」でも何でもいいから無事着いてくれと、アッラーフの神に祈ったものだ。
(画像と本文は関係ありません)
- 関連記事
-
-
タイ回想:パスポートを捨てた旅人
-
タイ回想:雨のカセットテープ
-
タイ回想:たぶん着くパキスタン航空
-
タイ百景:リング付きの帽子は
-
タイ百景:兄妹で記念写真
-
スポンサーサイト